「白駒池の苔の森を歩いてみたい。せっかくなら湖のほとりでテント泊もしてみたい」 「10月末の八ヶ岳って、もう雪が降っているの? 装備はどうすればいい?」
木道と樹林帯の登山道を1日歩ける体力があるなら、白駒池にテントを張って荷物を軽くし、高見石・中山・黒百合ヒュッテ・ニュウを周回するプランがおすすめです。湖畔のテント場から、苔の森、展望の岩、山小屋のカフェまで、北八ヶ岳らしさを1日でひと通り味わえます。翌日に時間があれば、麦草峠から茶臼山に寄り道すると、八ヶ岳から南アルプス・中央アルプスまで見渡せます。
この記事では、理学療法士(PT)として体の使い方を見てきた立場と、140座以上を歩いてきた経験から、2020年10月24日〜25日に歩いた白駒池テント泊の北八ヶ岳周回を紹介します。無雪期の最後のつもりで計画したところ、山行の4日前に雪が降り、思いがけず冬の入り口を歩くことになりました。凍った木道、あられ、満天の星、湖の日の出まで、季節の変わり目ならではの2日間です。読み終えたら、初冬の北八ヶ岳に出かける前に見直す装備と、引き返す条件を決めてください。

そもそも北八ヶ岳・白駒池はどんな山?──苔の森と静かな湖の、八ヶ岳のやさしい半分
八ヶ岳は、夏沢峠を境に北と南に分けられます。岩稜が連なる南八ヶ岳に対して、北八ヶ岳は深い針葉樹の森と、なだらかな山並みが中心です。今回はその北八ヶ岳の真ん中にある白駒池を拠点にしました。
地形・特徴
- 白駒池(標高2,100m超):北八ヶ岳の原生林のなかにある天然湖です。長野県の観光情報では、標高2,100m以上にある湖として日本最大の天然湖と紹介されています[1][2]。国道299号沿いの駐車場から歩いてすぐの場所にあるため、登山者だけでなく観光で訪れる人も多い湖です
- もののけの森(白駒池周辺の苔の森):白駒池のまわりの森は、日本蘚苔類学会が選んだ「日本の貴重なコケの森」に選ばれ、約500種類の苔が生えているとされます[1]。地面も倒木も岩も苔に覆われ、木道が整備されています
- ニュウ(標高2,352m):白駒池の南東にある岩峰です。晴れていれば360度の展望が広がり、眼下に白駒池も見えます。名前の由来には、刈り取った稲を積んだ「稲叢(にう)」とする説などがあります
- 茶臼山(標高2,384m):麦草峠の北にある山です。麦草峠(標高2,127m)からの標高差は250mほどで、山頂付近の岩場から大きく展望が開けます
- 麦草峠(標高2,127m):国道299号の峠で、国道としては渋峠(2,172m)に次いで日本で2番目に標高の高い場所です[3]
PT視点:体の負担
- 苔むした岩と木の根の登山道:北八ヶ岳の樹林帯は、苔に覆われた岩や木の根が続きます。段差は大きくありませんが、足を置く場所が不安定で、足首や膝が細かく揺さぶられ続けます。一歩ずつ足裏全体で置く歩き方が向いています
- 凍った木道とまだらの残雪:初冬は、日が当たらない木道が凍り、雪が溶けた場所と残った場所がまだらになります。転倒すると、手首や肘を突いたり、腰やお尻を強く打ったりしやすい場面です
- 標高2,000mを超える場所での寒さ:白駒池の湖畔でも標高は2,000mを超えます。10月末の夜は氷点下になり、行動中も止まると一気に冷えます。テント泊では、寝具と防寒着をいつもより厚めに用意する季節です
個人的に惹かれるところ
白駒池は、高い山の上にあるからこその静けさがあり、時間帯によって表情を変える様子を楽しめる美しい湖でした。冬には湖面が凍り、その上を歩けるのも魅力です。冬の白駒池も、いずれ記事にするつもりです。
もののけの森は、とにかく苔の美しさを堪能できる場所です。街では興味を持たれるどころか、下手をすると疎まれるくらいの存在の苔が、大自然のなかにあるとこうも美しいものかと驚かされます。白駒池ともののけの森は木道が整備されているので、無雪期なら観光の人でも訪れられる、おすすめの場所です。
ニュウは、本来は狭い岩場ながら360度の展望があり、白駒池も見えるはずの山です。今回はあいにくの天気で、その魅力を十分には味わえませんでした。
茶臼山は、麦草峠から標高差250mほどと手軽なのに、山頂は大きく開けています。八ヶ岳や南アルプス、中央アルプスまで望めて、景色を楽しむにはもってこいの山でした。
この記事では、その白駒池をテント場の拠点にして北八ヶ岳を1日で周回し、翌日に茶臼山まで足を伸ばした記録を紹介します。
白駒池テント泊・北八ヶ岳周回のコースとプラン|行程と難易度
今回は、麦草峠から白駒池へ歩いてテントを張り、高見石・中山・黒百合ヒュッテ・ニュウを周回して白駒池に戻る1泊2日のプランです。2日目は麦草峠に荷物を置いて、茶臼山を往復しました。まずは基本データを整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 山・標高 | ニュウ 2,352m/茶臼山 2,384m/白駒池(標高2,100m超の湖) |
| エリア/起点 | 長野県(北八ヶ岳)/麦草峠の駐車場(標高2,127m) |
| 今回の行程 | 1泊2日(前夜に麦草峠の駐車場で車中泊)・先輩と2人 |
| 宿泊 | 白駒池キャンプ場(青苔荘の隣のテント指定地) |
| 山小屋 | 青苔荘/白駒荘/高見石小屋/黒百合ヒュッテ/麦草ヒュッテ |
| 核心部 | 凍った木道、苔むした岩と残雪がまだらに続く樹林帯、ニュウの岩場 |
| アクセス注意 | 国道299号の麦草峠区間は冬期通行止めになる。初冬は路面凍結に注意(後述) |
このプランにした理由
10月末、標高の高い山を雪のない時期に歩く最後の山行で、テント泊の締めくくりにもしたいと考え、北八ヶ岳を計画しました。
最初は天狗岳に登りたくて、黒百合ヒュッテに泊まる計画を立てていました。ところが、せっかくならあちこち周回したくなり、白駒池にテントを張って北八ヶ岳を回る計画に切り替えました。
山行の4日前、八ヶ岳で雪が降りました。無雪期の最後のつもりが、冬のスタートの山行になったわけです。SNSや山小屋の公式サイトで現地の情報を集めると、硫黄岳山荘から「数日間は軽アイゼンかチェーンスパイクの使用を」という発信がありました。SNSでは、2日前の記録で「雪解けが進み、軽アイゼンの着脱を何度も繰り返した」という声もありました。
その後は雪が降らず、土日は晴れの予報だったので、今回はチェーンスパイクを持っていくことにしました。持っていったのはモンベルのチェーンスパイク(旧型)です。チェーンスパイクと軽アイゼンの使い分けは「チェーンスパイクと軽アイゼンの違い」で解説しています。
金曜日の仕事終わりにすぐ出発し、前夜に麦草峠の駐車場に着いて車中泊しました。この季節、この標高なので、布団をしっかり積んで寒さ対策は万全にしていきました。
実際に歩いた行程
時刻は私が歩いた実績で、標準のコースタイムではありません。2020年当時は、朝のうちにテントを張ってから周回に出られました。今は利用条件が変わっているので、後半の「アクセスとテント場の今」の章も確かめてください。
1日目(2020年10月24日)
- 7:00 麦草峠の駐車場を出発
- 7:45 白駒池キャンプ場(青苔荘)に到着・テント設営
- 8:45 出発
- 9:15 高見石小屋(高見石を往復・休憩)
- 9:45 出発
- 11:00 中山の山頂
- 11:40 黒百合ヒュッテ(昼食・休憩)
- 12:50 出発
- 14:00 ニュウ(休憩)
- 14:20 出発
- 15:50 白駒池キャンプ場に到着
2日目(2020年10月25日)
- 9:35 白駒池キャンプ場を出発
- 10:20 麦草峠の駐車場(荷物を置く)
- 11:45 茶臼山の山頂(休憩)
- 12:30 出発
- 13:15 麦草峠の駐車場に到着
どんな人に向いているか
白駒池と、そのまわりのもののけの森は、木道が整備されていて、雪のない時期なら観光でも歩けます。テント場も駐車場から近く、雪のない時期なら、テント泊に慣れていない人でも挑戦しやすい場所です。
一方、1日目の周回は、苔むした岩と木の根が続く樹林帯を、休憩を含めて約7時間(休憩を除くと約5時間)歩きます。登山道を1日歩き通す体力と、不安定な足場を歩いた経験がある人向けです。
10月末から11月は、今回のように雪や凍結が始まる時期です。体力があっても、凍った道を歩いた経験や装備の判断は別に必要です。軽アイゼンかチェーンスパイク、冬に近い防寒着、氷点下の夜に合う寝袋とマットを用意し、直前に山小屋などの最新情報を確かめてください。雪や凍結が予想以上なら、周回をやめて木道の範囲で引き返す、あるいは山行そのものを延期する判断も計画に入れておきましょう。
麦草峠から白駒池・青苔荘のテント場へ、そして高見石へ|凍った木道と湖の静けさ
朝、澄んだひんやりした空気を感じながら、麦草峠を出発しました。

日が当たらない場所の木道は凍っていて、滑らないように慎重に足を運びます。

朝の木漏れ日を浴びながら、気持ちのいい木道を進んで白駒池を目指します。前を歩くのは、いつも一緒に山へ行く先輩です。

30分ほどで、あっという間に白駒池に着きました。山のなかだからこその静けさを感じる、美しい湖畔です。

白駒池は国道のすぐ近くにあるため、観光でも訪れることができます。登山者は、ここを拠点に北八ヶ岳のあちこちへ向かえます。
さっそく、青苔荘の隣のテント指定地にテントを張りました。

荷物を整理したら、白駒荘の横を抜けて高見石方面へ向かいます。

30分ほどで高見石小屋に着きました。高見石小屋は揚げパンが有名です。この日は食べられませんでしたが、別の機会に訪れたときにいただいたので、その山行もいずれ記事にします。

小屋のすぐ裏手にある岩場をよじ登ると、高見石の上に立てます。ここからは、さっきまでいた白駒池を見下ろせました。

苔の森から中山を越えて黒百合ヒュッテへ|残雪と霜柱、ビーフシチュー
ここからは再び樹林帯に入り、中山の山頂を目指します。このあたりは水が豊かで、苔の森と呼ばれる神秘的な樹林帯が続きます。

もののけ姫の世界に迷い込んだような登山道を登っていくと、だんだん白いものが目に入るようになりました。数日前の雪はだいぶ溶けていましたが、それでも場所によってはかなり残っていて、冬の訪れを感じます。

道中には、たくさんの霜柱や、凍った水たまりもありました。


念のためチェーンスパイクを持ってきましたが、着けるかどうか迷うほどの、絶妙な残雪でした。今回は、結局最後まで着けずに進みました。
中山展望台は、残念ながらガスで真っ白、眺めはありません。灰色の空と霜のついた木々が、冬の世界を映しているようでした。

そのまま樹林帯のなかの中山の山頂へ。ここはもともと眺めがないので、そのまま通過しました。

中山峠を越えたところで、硫黄岳と、天狗岳の東峰・西峰が顔を出しました。

中山峠からすぐ、憧れの小屋の一つ、黒百合ヒュッテに着きました。

今回のお目当ては、Cafe Chocolate Lily のビーフシチューとコケモモマフィンです。寒いなかで食べる温かいビーフシチューは最高で、お肉もとても柔らかでした。

温かいコーヒーと一緒にいただくコケモモマフィンも絶品です。

食べ終わったころには、天狗岳は完全に雲のなかでした。天狗岳の山頂はあきらめ、ニュウを経由して白駒池へ戻ることにしました。冬になってから黒百合ヒュッテに泊まって天狗岳に再挑戦しているので、その山行もいずれ記事にします。
あられのニュウと白駒池の夜|おでんと満天の星
ニュウへ向かう途中、あられが降り始め、あたりがだんだん白く染まっていきます。雨や雪ではなかったので、服や荷物がびしょびしょにならずに済んだのは幸いでした。
予報では、ここまで崩れる気配はありませんでした。山の天気はやはり読みづらく、十分な備えが必要だと改めて感じさせられます。
1時間ほどでニュウに着きましたが、あたりは真っ白で何も見えません。

天狗岳をあきらめたぶん時間に余裕があったので、ニュウで少し粘ってみることにしました。20分ほどたつと、わずかに雲の切れ間が現れ、ふもとの景色が見えるようになりました。

わずかな晴れ間を見届けてから、白駒池へ下山を始めました。
白駒池に戻ると、テントのまわりにもあられが降ったようで、テントの上に少しだけ積もっていました。

テントに戻ったものの、寒いうえに外はガスで景色も見えません。早々にテントに入り、前室(入口の屋根の下のスペース)を開けた状態で、晩ごはんの支度を始めました。今回は、おでんとビールです。寒いなかで食べるおでんは、やっぱり最高でした。最後はだしにうどんを入れて、締めまで堪能しました。

食べ終わって外に出ると、恒例のテント村のカラフルなライトが灯っていました。

トイレを済ませて、早めに眠りにつきました。
夜中の1時過ぎに目を覚まし、テントから顔を出すと、降り続いていたあられはやみ、満天の星空が広がっていました。これはうれしいサプライズです。

カメラを持ってテントを抜け出し、白駒池のほうへ移動しました。

寒空の下、夢中でシャッターを切り続け、気づけば1時間がたっていました。

白駒池の朝|湖の日の出と、あられで白くなったもののけの森
翌朝、まだ日が昇る前に起きてテントから出ると、あたり一面が真っ白でした。ヘッドランプの明かりを頼りに白駒荘の前へ移動して、日の出を待ちます。少しずつ色を変えていく空を眺める朝の時間は、山の楽しみの一つです。
6時前、まだ薄暗いなかで東の空が少しずつ白み始め、地平線が赤く染まり始めました。静かな湖畔は、まるで時が止まったかのようでした。

6時半、あたりはずいぶん明るくなりました。東の空に浮かぶ雲が、ひと足先に朝日を浴びて真っ赤に染まっていました。稜線の上にいれば、西側の山がモルゲンロート(朝日で赤く染まること)に染まっているのだろうと想像できました。

7時前、日の出の時刻から少し遅れて、ニュウから北に延びる稜線の上に朝日が顔を出しました。白駒池に朝日が反射して輝き、とても美しい光景でした。

朝日を堪能して、一度テントに戻りました。前日は悪天候、そのあとは夜の暗闇のなかだったので、ようやくテント場をちゃんと見られました。整備されたテントサイトで、居心地のよい場所です。

テントのまわりは早くも溶け始めていましたが、前日よりも白くなっていました。

朝ごはんの前に、そのままもののけの森に足を踏み入れました。真っ白になった木道はよく滑るので、転ばないように慎重に進みます。

苔の上にあられが積もり、もののけの森というより、ナウシカの腐海のような印象でした。これはこれで神秘的な光景です。

朝の散歩を楽しんだら、テントに戻って朝ごはんです。今回はコンビニのおにぎり(塩サバ)に、塩昆布や白ごまの薬味を足してお湯を注ぎ、簡単なお茶漬けにしました。寒い朝の温かい朝ごはんは、とてもおいしく感じられます。

テントを撤収したら、来た道を駐車場へ引き返します。

この日は快晴で眺めが期待できそうだったので、茶臼山まで足を伸ばしてみることにしました。

2日目は茶臼山へ寄り道|霧氷とエビの尻尾、八ヶ岳から南アルプスまでの大パノラマ
駐車場に荷物を置いたら、小さなザックに切り替えて歩き始めました。起点にした麦草ヒュッテは、赤い三角屋根がかわいい建物です。

標高2,127mの麦草峠から、標高2,384mの茶臼山を目指します。

標高差は小さめで荷物も軽いので、楽々と登っていきます。途中の大石峠を過ぎると景色が開け、茶臼山が目の前に現れました。

あっという間に山頂に着き、樹林帯を抜けて岩場に出ると、強い風のなかに大パノラマが広がっていました。
音が出ます。風の音がそのまま入っているので、音量を下げてから再生してください。
南アルプスは、左から北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳などが並びます。

中央アルプスの峰々も見え、木曽駒ヶ岳のあたりにはうっすらと白く雪がかかっていました。写真には写せませんでしたが、雲の向こうにうっすらと北アルプスも見えていました。

近くには、北側に蓼科山、北横岳、縞枯山が並びます。

南側には、前日に歩いた中山から、登りそびれた天狗岳、その奥に硫黄岳や横岳、そして赤岳、阿弥陀岳、権現岳、編笠山、さらに遠くに鳳凰三山まで見えました。

山頂はすっかり冬景色で、エビの尻尾(風上に向かって伸びる氷の結晶)がたくさんついていました。

凍りついた岩の下には、紅葉に染まった黄金色のじゅうたんが広がっていました。無雪期の最後のつもりが思いがけず冬の入り口に立ち、美しい景色を堪能できました。

霧氷をまとった木々からの木漏れ日も素敵でした。

存分に楽しんだあとは、さっと下山して駐車場に戻りました。国道を下りきると、北から南まで八ヶ岳を一望できました。
チェーンスパイクは持っていったものの、今回は着けずに歩き終えました。それでも、4日前に雪が降った山に「使わないかもしれない装備」を持っていく判断は正しかったと思っています。雪の残り方は、行ってみるまで分からないからです。
着けなかったのは、あくまでこの日の私たちの判断です。凍った場所が続く、足が滑ると感じる——そう思った時点で、迷わず着けてください。
2日間、脚や膝に痛みが出ることもなく歩き終えました。お目当ての天狗岳こそ逃したものの、代わりにいくつもの絶景に出会え、充実した山行になりました。
白駒池へのアクセスとテント場の今|国道299号の冬期通行止め・青苔荘の予約
白駒池への入口になる国道299号の麦草峠は、冬のあいだ通行止めになります。2025年度は、2025年11月20日から2026年4月16日まで、麦草峠の区間が冬期通行止めでした[4]。期間は年によって変わるので、出かける前に長野県佐久建設事務所の道路情報で確かめてください。
今回は、前日に冷え込みが落ち着いていて、路面凍結の情報もありませんでした。そのため、ノーマルタイヤのままでも無事に着くことができました。ただし、これは運がよかっただけです。10月末から11月の麦草峠は、雪や凍結がいつ起きてもおかしくない時期です。路面情報を確かめ、冬用タイヤを検討してください。
前夜に車中泊する場合は、標高2,000mを超える峠での夜になります。布団や寝袋など、寒さ対策はしっかり用意していきましょう。テント泊の寝具の選び方は「テント泊のシュラフとマットの選び方」で解説しています。
白駒池キャンプ場(青苔荘のテント指定地)は、2020年当時とは利用条件が変わっています。青苔荘の公式サイトによると、2026年10月時点では次のとおりです[5]。
- テント泊は予約制(予約サイト「Yamatan」から。宿泊日の1か月前から受付)
- 基本の利用時間は14時から翌9時まで。朝早くの設営や撤収の延長は、追加料金で対応
- 2026年の営業は5月1日から10月12日まで
今回のように10月末に泊まる計画や、朝のうちにテントを張って周回に出る計画は、今は立てられない年があります。料金や営業期間は変わることがあるので、計画を立てる前に公式サイトで確かめてください。
まとめ:白駒池テント泊は、苔の森と湖の時間を楽しめる北八ヶ岳の拠点
2日間の山行を、4コマでおさらいします。

- 白駒池にテントを張れば、荷物を軽くして北八ヶ岳を周回できる。高見石・中山・黒百合ヒュッテ・ニュウを1日で回れた
- 白駒池ともののけの森は木道が整い、苔の美しさと湖の静けさを味わえる
- 10月末は、山行の4日前に雪が降り、凍った木道・まだらの残雪・霜柱・あられと、冬の入り口の山になった
- チェーンスパイクは今回は着けなかったが、雪の残り方は行ってみるまで分からないので、持っていって正解だった。滑ると感じたら迷わず着ける
- 夜はあられがやんで満天の星、朝は白駒池の日の出と、あられで白くなったもののけの森が見られた
- 2日目は麦草峠から茶臼山(2,384m)へ。標高差250mほどで、八ヶ岳・南アルプス・中央アルプスまでの大パノラマ
- 国道299号の麦草峠区間は冬期通行止めになり、初冬は路面凍結にも注意が必要
白駒池は、テント場まで近く、雪のない時期ならテント泊に慣れていない人でも挑戦しやすい場所です。それでいて、少し歩けば苔の森、展望の岩、山小屋のカフェと、北八ヶ岳の魅力をひと通り味わえます。初冬に歩くなら、滑り止め・防寒着・寝具を冬に近い装備に見直し、雪や凍結が予想より多いときに引き返す条件まで決めてから出かけてください。
あわせて読みたい:同じ2020年10月に南八ヶ岳を歩いた「赤岳鉱泉テント泊で南八ヶ岳周回」も参考にしてください。
参考文献
- 長野県佐久地域振興局. 「白駒の池」ポストカード. 長野県公式ホームページ.
- 長野県佐久地域振興局, 2023. 2023年9月 佐久地域の観光情報(白駒の池 無料シャトルバス運行). 長野県公式ホームページ.
- JAF Mate, 2024. 国道299号麦草峠(長野県)。季節ごとの魅力が味わえる、標高2,000m超のパノラマルート. JAF Mate Online.
- 長野県佐久建設事務所, 2025. 国道・県道の冬期通行止めについて(令和7年度). 長野県公式ホームページ.
- 青苔荘. 白駒池キャンプ場(テント場)のご案内. 青苔荘公式サイト.(2026年10月確認)